プロジェクトポンテとは
ブラジルルーツの中高生を支援するプロジェクトポンテが始まったのは2022年4月。
皆大きな可能性を持っているにも関わらず、言葉の壁と社会的つながりが限られているため、充分な教育や安定した職につけていないーそんな状況に何かできないかと始まったのがメンタープログラムです。
ブラジルルーツの中高生1人に、日本社会の仕組みを知っているメンター1人がつく形で初めは4組がスタートしました。
今では12組にまで拡大し、さらに3組が調整中です。
ペアは1〜2週間に1度のオンライン会話を通して少しずつ信頼関係を深めていき、日常会話から将来の相談まで様々なことを話しています。
1~2ヶ月に1度は実際に会って一緒に興味のある観光地を訪問したり、オープンキャンパスに参加しているペアもいます。
メンターは学生にとって「友達」「頼れる人」そして「自分の可能性を信じてくれる存在」です。
プロジェクトポンテではメンタープログラムを中心に、進学支援をはじめとしたサポートや、進路を模索するきっかけになるようなプログラミングイベントなども開催しています。

プロジェクトポンテのしくみ
- 興味や相性を元に、ブラジルルーツの学生とメンターを1-on-1でマッチング
- スタッフ同席の初回MTGにて自己紹介
- ペアごとに2~3週間に1度オンラインで会話
- 月に1度のおでかけ(観光、オープンキャンパス見学、イベント参加など)
ペアによって会話の内容はさまざまですが、日本語会話練習、進学相談、進路相談など学生のニーズに応じて対応しています。
使用言語はポルトガル語日本語英語スペイン語などペアの言語スキルに合わせています。
なぜブラジルルーツの子たちの支援が必要なのか
日本で暮らす人々のうち約3%(約280万人)は移民であり、そのうち約20万人がブラジルからの移民です。
海外ルーツの中高生の進学率と就職率が、日本全体の平均と比べてどのくらいかご存知ですか?
- 高校進学率:約42%(日本全体の平均は99%なので約半分)
- 高校中退率:約9%(日本全体の平均は1%なので約9倍)
- 非正規就職率:約40%(日本全体の平均は4%なので約10倍)
日本で生まれ育った子たちが多いにも関わらず、ルーツによってここまでの差が出てしまっているのは社会の仕組みがおかしいからだとimmi labは考えています。
学校や地域の訪問を通してブラジルルーツの中高生と関わってきた私たちは、
特にこれからのグローバル社会においてこの子たちの大きな可能性を感じています。
ただ、言語の壁と日本社会とのつながりがあまりにも少ないために、
その可能性が十分に生かされていません。
この子たちの可能性は十人十色、ひとりひとりの可能性を一番のばせる形としてメンタープログラムが始まりました。
プロジェクトポンテの目的
- 移民の子どもたちが自分の可能性を生かせるよう、日本社会との繋がり・情報を提供すること。
- 日常の一環として日本語を話す場を提供し、 日本語勉強意欲を高めること。
- 色んな将来の可能性を模索できる機会を提供こと。
参加者からの声
2023年4月現在、13組が活動中。
進路について話したり、おたがいの言語の課題を手伝ったりしてとても楽しいです!
日本とブラジルの文化や習慣の違いで盛り上がります!知らないことばかりで楽しいです。
京都外大、京大、同志社に行きました。ご両親も一緒に入試課のデスクで話も聞けました!
一緒に漫画を読んだりポケモンGOをしています!
プロジェクトポンテの社会的意義
- 「諦めるきっかけ」が多い移民ルーツの若者たち。彼らの可能性を信じてくれる大人の存在
- 移民と関わる日本人や、この課題に共感してくれる人を増やすアドボカシー活動として、社会に課題提起を続ける
活動にご賛同いただける方は是非お問合せください。